TS-890は名機TS-830の流れを引き継いだケンウッドの無線機

TS-890

ケンウッドのTS-890は名機TS-830の流れをくむ実戦機

ケンウッドのTS-890は同社の高級実戦機TS-800シリーズの最新鋭機です。

ハイエンド機TS-990に搭載された数々の技術を継承しております。

真空管時代最後の名機として多くのHF愛好家に愛されたTS-830の流れをくむTS-800シリーズの新鋭機で2018年に発表されました。

TS-800Seriesはケンウッドの高級実戦機シリーズ

TS-800シリーズはフラグシップ機TS-900シリーズの技術の数々を継承した高級実戦機シリーズで、生い立ちは1976年のTS-820です。

デジタル周波数表示、PLL方式、IF SHIFTと当時としては新鮮ないでたちでした。

ついで1980年に同社の真空管モデルとしては最後となるTS-830が発売されました。

PLL方式のダブルコンバージョンで、混信除去機能も充実しておりDXサー、ラグチュー派を問わず人気を集めました。

以後1991年のTS-850、1995年のTS-870へと進化してゆきます。

「TS-890」シリーズの主な特長

1.フルダウンコンバージョン方式の採用による、高い近接妨害信号排除特性

<オプションの270Hzルーフィングフィルター装着時>
フラッグシップ機「TS-990」が持つ高い近接妨害信号排除特性を継承するため、受信信号系には第1 IF周波数8.248 MHzのダウンコンバージョン方式を採用しました。これにより、通過帯域幅が500Hzや270Hz(オプション:「YG-82CN-1」)の狭帯域クリスタルフィルターをルーフィングフィルターとして使用することが可能となり、優れた近接不要信号排除特性も実現しています。また、第1ミキサーには「TS-990」で採用したH-mode mixerを搭載。使用デバイスだけでなく、入出力のマッチングなども細部にわたってチューニングし、変換特性を向上させています。

2.独立したバンドスコープ受信部用構成を採用し、高速掃引を実現
バンドスコープ用受信部の構成として、第1 IF周波数をA/Dコンバーターでサンプリング(14bit/39MHz)、FPGAによりデジタル・ダウンコンバートする方式を採用。スパン設定によらず高速な表示更新を実現しています。

3.VCOデバイスとリファレンス発振回路を組み合わせることで、高いC/N 特性を実現
「TS-990」で採用したVCO分周方式をさらに発展させ、ギガヘルツ帯で高いC/N特性を持つVCOデバイスと、近接C/N特性に優れたリファレンス発振回路を組合わせることで高いC/N特性を実現しています。

4.高速な特性と良好な音質を両立した、定評のあるIF-AGC制御
「TS-990」と同様に、32ビット浮動小数点DSP採用により、すべてのモードでの変復調、IFフィルター、IF-AGC、混信除去などの多彩な機能を実現。また、聞き疲れのない良好な音質で好評を得ているIF-AGCをブラッシュアップし、ルーフィングフィルターとIFフィルターの組み合わせやさまざまなノイズの状況下でも最適な制御を行える設計としています。

5.画面表示機能を強化し、視認性や操作性が向上

<7型TFTカラーディスプレイ>
表示モニターには、7型TFTカラーディスプレイを採用。周波数、モード、Sメーターなどの基本情報だけでなくバンドスコープ、オーディオスコープなども表示が可能となり、コンテストなどタフなシーンでの視認性や操作性をさらに向上させました。スペクトラムスコープとウォーターフォールと同時にアナログメーターも画面表示が可能。フィルタースコープ表示にも対応します

6.使いやすさを徹底的に追求したバンドスコープ(オートスクロールモード搭載)
従来機から好評のセンターモード、FIXモードに加え、オートスクロールモードを搭載。FIXモード中でも受信周波数がスコープエッジを越えると、自動的に半画面分スクロールします。また、エクスパンド機能をONすると、次に表示される画面をあらかじめ描画しておくことも可能です※2。さらに、シフト機能では受信マーカーを縦グリッドの好みの位置にセットすることができ、スプリット時のパイルアップのように、受信周波数ではない周波数をセンター表示する際に便利です。

※2:スパン200kHz以下で有効。エクスパンド時は、画像が若干粗くなります。

7.長時間運用に耐えるヘビーデューティー仕様

<大型アルミダイキャストシャーシ>
ファイナルデバイスとしては、MOS型FET RD100HHF1(Pch176.5W/三菱製)をプッシュプルで使用しています。また、ドライブアンプにはMOS型FETのRD16HHF1を、プリドライブアンプにはMOS型FETのRD06HHF1を採用。段間のマッチングなど細部のチューニングにもこだわり、13.8V系のファイナル回路でありながら優れた送信IMD特性を実現。低歪かつクリーンな電波で運用が可能です。また80mm角ファンを2個使用した、ツインクーリングファンシステムを採用により、十分な風量を低回転で得られるため、静音性にも優れています。さらに、ヒートシンクと一体になった大型アルミダイキャストシャーシの採用により、コンテストや長時間のハードな運用、過酷な環境下でも十分に耐えるヘビーデューティー仕様を実現しています。

<その他の特長>
・IFフィルターなど多彩な混信除去・ノイズ除去機能を搭載
・高速動作が可能なオートアンテナチューナーを内蔵
・VFO A/Bによるスプリット運用の操作性を強化
・CWモールス信号のデコード/エンコードが本体のみで可能
・USBメモリー/USBケーブルによるファームウェアアップデート機能を搭載

<主な定格「TS-890S/D」>

送信周波数範囲 160m band 1.810 ~ 1.825, 1.9075 ~ 1.9125 MHz
80m band
3.500 ~ 3.575, 3.599 ~ 3.612, 3.680 ~ 3.687 MHz
3.702 ~ 3.716, 3.745 ~ 3.770, 3.791 ~ 3.805 MHz

非常連絡設定周波数 4,630 kHz
40m band 7.0 ~ 7.2 MHz
30m band 10.1 ~ 10.15 MHz
20m band 14.0 ~ 14.35 MHz
17m band 18.068 ~ 18.168 MHz
15m band 21.0 ~ 21.45 MHz
12m band 24.89 ~ 24.99 MHz
10m band 28.0 ~ 29.7 MHz
6m band 50.0 ~ 54.0 MHz
受信周波数範囲 0.13 ~ 30 MHz, 50 ~ 54 MHz
(VFOは30 kHz ~ 60 MHz を連続動作)
電波型式 A1A(CW),  A3E(AM), J3E(SSB), F3E(FM),
F1B(FSK), G1B(PSK)
周波数安定度 ±0.1 ppm 以内 (0 ℃ ~ +50 ℃)
アンテナインピーダンス 50 Ω
アンテナチューナー整合範囲 16.7 ~ 150 Ω
電源電圧範囲 DC13.8V±15%
消費電力 送信時最大 22.5A 以下
受信時(無信号時) 2.5A 以下
使用温度範囲 0 ℃ ~ +50 ℃
外形寸法 突起物含まず W 396.0x H 141.3 x D340.0mm
突起物含む W 409.6 x H 158.3 x D387.4mm
質量 約 15.8 kg
定格送信出力 CW/SSB/FSK/PSK/FM (AM)
TS-890S:100 W (25W), TS-890D:50 W (25W)

変調方式 SSB:平衡変調, FM:リアクタンス変調, AM:低電力変調,

<別売り新オプション>
品名 型名 希望小売価格(税抜き)
外部スピーカー SP-890 ¥20,000

270Hz CWフィルター YG-82CN-1 ¥18,000

 



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